アイヌ民族の見た目の特徴(耳たぶ、顔立ち)とは?美人やイケメンが多いって本当?

北海道の先住民族であるアイヌ民族。

「アイヌ民族は美人やイケメンが多い」という話を耳にしたことはありませんか?

では、本当にアイヌ民族は美人やイケメンが多いのでしょうか?

また、アイヌ民族の見た目にはどのような特徴があるのでしょうか?

今回は、そんなアイヌ民族について、その歴史にも触れながら詳しく解説していきたいと思います!!

目次

アイヌ民族の特徴とは?

アイヌ民族とは、日本列島北部の周辺の先住民族です。

「アイヌ」と聞くと北海道をイメージする人も多いかもしれませんが、東北北部や樺太などにも居住していたと言われています。

現在では、アイヌの多くが日本国内に居住し、北海道に居住している人々の他に、関東に居住している人々もいるそうです。

アイヌ民族は、「アイヌ語」という独自の言語を持っていました。

しかしこのアイヌ語を話せる人々の数も減少しており、2009年にはユネスコによって「消滅の危機にある言語」とされています。

また、アイヌ民族は全ての物に魂が宿ると考える精神文化や、伝統的な衣装、祭事などで演じられた伝統的な踊りである古式舞踏など、独自の文化を発展させました。

その文化は、近代以降の同化政策などの影響を受けて継承されにくい状況となってしまいましたが、現在でもアイヌの文化を伝え続けようとする人々もいます。

アイヌの見た目の特徴(耳たぶ、顔立ち)とは?

そんなアイヌ民族ですが、その見た目にはどのような特徴があるのかを紹介していきます。

日本人には弥生人をルーツにもつ人が多くいますが、アイヌ人は縄文人をルーツに持ちます。

その特徴としては、

・彫りの深い顔立ち

・二重瞼

・鼻が広く、高い

・唇が厚い

・眉毛やまつ毛が濃い

・耳たぶが大きい

などが挙げられます。

アイヌの血を引いていると美人やイケメンが多いって本当?

上記に挙げた特徴のようにアイヌ人は、ぱっちりとした目にハッキリとした顔立ちであるようです。

芸能人にもこのような顔立ちの人はたくさんおり、こうした顔立ちに憧れを抱く人も多くいると思われます。

そうした点が、アイヌ人は美人やイケメンが多いと言われる理由と考えられます。

ただし最近では、あっさりとした薄い顔立ちである「塩顔イケメン」も人気がありますので、個人の好みの問題もあるでしょう。

アイヌ美人の特徴は?

「美人」の定義は、それぞれの価値観によって大きく異なりますが、日本人は二重瞼や大きな目、高い鼻に憧れを持つ人が多いようです。

大きな目に見えるようなメイクをしたり、目を二重瞼にする整形手術をしたりする人もいますよね。

また、つけまつ毛でまつ毛を長く見せようとする女性もとても多いと思います。

日本人が「こういう顔になりたい」と思う二重瞼、濃いまつげ、高い鼻などの特徴は、アイヌ人の顔立ちと一致していることから、これらを「アイヌ美人」の特徴と言っても良いのではないでしょうか。

アイヌ民族の歴史とは?

これまでアイヌ民族の特徴について紹介しましたが、そんなアイヌ民族はどのような歴史を辿ってきたのでしょうか?

次に、アイヌ民族の歴史について紹介していきます。

縄文時代の終わりに、本州より南には稲作などが伝わりましたが、それは北海道より北の地域には伝わらず、そこに住む人々はそれまでのように動物や魚をとる生活を続けていました。

このように、北海道より北に住む人々は本州に住む人々とは異なった生活スタイルを築いていくことになったのです。

7世紀頃からは、へらで擦ったような模様の擦文土器を特徴とする擦文文化が発展し、そうした文化が本州の和人との交易の影響を受けてアイヌ文化の成立へとつながっていくこととなります。

アイヌ文化に関しては、いつが起源なのかはっきりわかっておらず諸説ありますが、12~13世紀に登場したと言われています。

日本の江戸時代頃になると、和人(本州の人々)との交易が盛んになります。

和人にとっては、独自の文化を築いてきたアイヌ民族から手に入れる物はとても貴重なものでした。

和人たちは、武力を背景に自分たちに有利な交易をしていったために、アイヌ民族にとっては不利益な状況となっていきました。

また、和人たちによって持ち込まれた天然痘などの感染症により多くのアイヌ民族が亡くなり、アイヌ民族の衰退を招く結果となりました。

和人たちの支配が次第に強くなっていく中で、1457年のコシャマインの戦いや、1669年のシャクシャインの戦いといった、和人とのアイヌ民族との戦いも起こっています。

シャクシャインの戦いでは、首領であるシャクシャインが謀殺されたことにより、アイヌ民族の勢力は衰え、和人たちの主導権がますます強まっていくことになります。

明治時代になると、現在の北海道にあたる地域は日本の一部とされました。

日本政府によって、いれずみなどの風習が禁止され、山での狩りや川での漁も制限されることになりました。

また、日本語の学習が奨励されたために、アイヌ語を話せる人は少なくなっていきました。

このような日本政府の同化政策により、アイヌ民族の生活は大きな影響を受けます。

さらに、本州の和人によるアイヌ人への差別が激しくなり、アイヌ民族は非常に苦しい立場に立たされることになりました。

根強い差別はその後も続き、アイヌ民族であることを隠して生活する人も増えていきました。

その結果、アイヌ文化は継承され難い状況となっていったのです。

現在では、アイヌに関する法律の制定等により、アイヌ民族への差別をなくし、アイヌの文化を次世代へ継承しようという考えが広まっています。

アイヌ文化を後世に伝えようと活動している人も多くいるようです。

アイヌ人で多い苗字は?

アイヌ民族は苗字を持たない民族だったようなので、「アイヌ人の苗字」というよりは、アイヌ語を由来とする苗字であればいくつかあるようです。

そのような苗字を以下に挙げます。

・知里(ちり)

・煮雪(にゆき)

・辺泥(べて)

・閉伊(へい)

・珍名(ちんな)

・秋辺(あきべ)

・貝沢(かいざわ)

どれもあまり本州では耳にしない苗字ですね。

北海道でもこれらの苗字を持つ人は多くはないようです。

まとめ

・アイヌ民族とは、日本列島北部周辺に住む先住民族で、アイヌ語などをはじめ独自の文化を発展させてきた。

・縄文人をルーツにもつアイヌ民族の見た目の特徴は、彫りの深い顔立ち、二重瞼、鼻が広くて高い、唇が厚い、眉毛やまつ毛が濃い、耳たぶが大きいなどが挙げられる。

・上記の特徴は日本人が憧れを抱きやすい顔の特徴であり、こうしたことが「アイヌ人は美人やイケメンが多い」と言われる一因である。

・アイヌ文化は12〜13世紀に登場したと言われているが、その後の和人との対立や、明治時代の同化政策等により、衰退の一途を辿った。

・アイヌ語を由来とする苗字は現在でもいくつか存在するが、数としては多くはない。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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